特許設計とは~その2~

私が,特許設計という言葉を考えたのには,理由があります。
発明者の方が考えた発明というのは,特許出願する段階では,まだまだ,ダイヤの原石みたいな感じで,もっともっと磨きをかけていく必要があると感じることが多々あるからです。

たとえば,極めて簡単な例で言うならば,従来「円柱形の鉛筆」しかなかったところに,「断面が六角形の鉛筆」を考えた発明者がいたとします。
発明者としては,断面を六角形にすることで,鉛筆が,転がらないから便利だと考えているわけで,それで,満足してしまうことがあります。
しかし,このダイヤの原石だけで,特許取得が十分なのか考える必要があります。
誰でも,気付くと思いますが,五角形でも,八角形でも,転がり防止には有効で,もし,六角形の特許しかなかったとしたら,他社は,八角形の鉛筆を発売して,特許を迂回してくるということになります。それでは,特許による独占は実現できませんよね。
また,断面が楕円形でも良いですよね。
また,鉛筆以外に,ボールペンでも,万年筆でも良いわけで。筆なんかも,断面を六角形にしても良いわけです。
特許設計には,このようにして,発明者が考えた発明のポイントを広げていき,できる限り,広い概念で特許をとるという観点があります。
「六角形も,五角形も,八角形も,ボールペンも,万年筆も,筆も,全部特許の権利に入れてしまおう!」これは,「特許を設計する」という考え方がないと,なかなか,行き着かない思考です。
さらに,鉛筆の先に,消しゴムを付けても良いわけですよね。
六角形の鉛筆で特許が取れない場合に備えて,消しゴムを取り付けた鉛筆での特許を抑えとして用意しておく,このような考えも,特許設計には含まれています。

今後,「特許設計」という考え方について,少しずつご紹介させていただきます。

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